紫光会活動日記

立教大学体育会剣道部紫光会活動日誌

関東学生剣道選手権大会 男子個人戦惜しくも全日本出場の夢破れる。


第55回関東学生剣道大会が5月10日(日)に日本武道館で行われました。我が立教大学からは3年生関口・三摩、4年生葛西・石川・石井の5名が選手と出場しました。

第一試合 石川 − ド 生田目(成蹊大)
立ち上がりから双方とも堅さが目立ち、いつもの思い切りのあるキレがみられず、延長に入り胴を取られ一本負け。

第二試合 葛西 − コ 内海(駿大)  
前の試合の堅さを反省して動きは良くなったが、有効打が出ず、延長戦。いくつかの惜しい打ちもあったが一本負け。

第三試合 関口 − メ 清司(大東大) 
立ち上がり相手を良く攻め込み期待を寄せたが、延長に入りいつもの下がり技を出し始めると次第に攻め込まれるようになり、最後は引いたところに面を載られ一本負け。

第四試合 三摩 ド − 濱野(上智大)一回戦
立ち上がりから積極的に思い切りの良い打ちを出して相手に攻め込み、崩れたところを下がり胴で一本勝ち。

第5試合 三摩 コ − コ・メ 西村(早大)二回戦
相手は佐賀龍谷高校出身で全国大会優勝の大将で名を馳せた選手であるが、三摩も一歩も引かず良く攻め込み互角の戦いを続けた。後半残り1分で鮮やかな小手が決まり、これで勝てそうと期待したが、さすがに試合巧者の相手は残りわずかに小手を返して一対一で延長に。緊張した試合が続いたが最後は面を決められ惜しくも2回戦で敗退。

第6試合 石井 コ −鈴木(櫻大)一回戦
落ち着いた石井らしい試合運びで相手を良く見て打突の機会をねらい鮮やかに小手の一本勝ち。

第7試合 石井 反・メ − メ 酒井(拓大)二回戦
双方なかなか有効打が出ず鍔競りが多い中、相手は十分に離れないままの行為が反則に取られ、その後は場外でまず反則一本。その後相手に面を取られたが、延長で面を取り二本勝ち。

第8試合 石井 − コ 菊池(日体大)三回戦
キャプテンの面子を賭け、どうしても全日本に出場を目指してきた石井であるが最後延長戦で小手を取られ惜しくも3回戦で敗退、全日本出場の夢は潰えた。

今月16日(土)は関東女子剣道選手権大会が東京武道館で行われます。本校からは7名の選手が出場予定です。
是非男子の雪辱を果たし、全日本の出場権を獲得してもらいたいものです。期待しましょう!


この大会で印象に残った試合を目にしました。日体大の3年生の柳谷選手の試合でしたが、彼は右手の腕が無く、左手一本の上段の選手です。再三の延長戦の末惜しくも負けましたが実に気迫のこもるいい試合でした。
以前にも全国大会の試合で大阪体育大学の選手で右手一本で身長も160センチ未満の選手が50分近い延長戦を演じた試合をテレビで見ることがありましたが、その際も感銘を受けました。
日体大で選手に選ばれるのさえ至難の事と聞いています。試合後外で彼と出会いましたが、そのときの彼の笑顔は爽やかで力を出し切った充実感に満ちていたように思えました。
彼の卒業後、教師として指導者となった際は、きっといい先生になるだろうと・・・。